オフィス移転の物件選びには欠かせない、内見の際に気を付けるポイントとは?
オフィスの移転先を探すにあたって、最終的に物件の決定に際しては内見をしっかり行っておきたいものです。
しかし、しっかり見る必要があることは理解できていても、漠然と何を見たら良いのかがわからないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では移転先の候補物件の内見をするときにチェックしておくべきポイントを幅広く解説します。
目的を達成できる物件か見極めよう
移転の目的を達成できるかどうかは内見する上で最も重要なポイントのひとつです。
書面的な情報との違いを確認するために詳しく見ておくべきポイントは以下の4つがあげられます。
レイアウトの自由度
オフィスレイアウトの自由度の高さは、スペースを有効活用できるかどうかを左右するポイントとなります。
想定しているレイアウトに本当に変更できるのかを見ておきましょう。
デッドスペースの有無
図面上には見えていなかったデッドスペースがあるかを確認するのも大切です。
狭いスペースは間取り図から外されてしまっているケースもあります。
有効活用が可能なら値打ちがある物件と考えられるので隈なく見て回るのが肝心でしょう。
床の状態
物件の床の状態を確認しておくのも重要なポイントのひとつです。
老朽化していないか、歩いていて心地が悪くないか、音が響かないかといった点などが確認するポイントとして考えられます。
合わせて上の階の足音が聞こえて騒々しくないかもチェックしておくと良いオフィス環境にできるでしょう。
天井の高さ
天井の高さは見落としがちなポイントなので気にかけておきましょう。
天井が低いと圧迫感があって従業員のストレスになるだけでなく、室内に設置できるオフィス什器のサイズも限られてしまいます。
什器の出し入れという点では扉の高さや廊下の幅も確認しておくことが大切です。
従業員の不満が出るポイントがないか確認しよう
従業員から不満が出ないような物件かどうかを見極めることも大切です。
以下の4つのポイントが考えられますのでチェックしておきましょう。
電波状況
連絡手段として重要な携帯電話の電波状況は必ず確認しておきましょう。
特定の回線だけでなく一通りの回線の電波状況を見てみて少しでも電波が悪いなら再検討の余地があります。
圏外になってしまうようなら論外と考えて他の物件に当たるのが賢明な判断でしょう。
プライバシー
プライバシーについてのストレスがないかを確認するのも重要です。
周囲から見られているのが嫌になってしまう従業員もいます。
1階や2階は特に大通り沿いだと人目に付いてしまうことが考えられます。
高層階でも隣接しているビルから丸見えということもあるので注意しましょう。
喫煙所
社内に喫煙者がいる場合は喫煙所がどこにあるかもチェックしておきましょう。
オフィスビルなどでは共有場所がある場合が多いので衛生環境などに問題がないかも確認しておくと安心です。
ビル内にない場合でも、徒歩圏内に喫煙所があれば事足りる可能性も考えられます。
トイレ
トイレの使いやすさも内見のときに見ておくべきポイントです。
男性トイレも女性トイレも見てみて清潔感があるかどうかを見極めましょう。
男女のトイレが一階おきに設置されていることもあります。
その点を妥協して契約しようとしている場合にはオフィスからトイレへ、ストレスなくたどり着けるかを実際に歩いて確認しておくのが無難です。
物件の環境を確認しよう
環境が良いかどうかもオフィスの移転先を決める上で欠かせないポイントです。
内見のときにしかチェックできない以下の3つをしっかりと見ておきましょう。
他のテナント
オフィスビルのワンフロアを使う場合や、ワンフロアを他の企業と共有する場合などには他のテナントのチェックしておきましょう。
人の出入りの多さや騒音の有無などは事業内容やスタッフの質によってかなり違うので様子を見て回っておくことが必要です。
特に休憩室やトイレなどを共有することになると、マナーを守っている企業かどうかが従業員のストレスにも大きく影響するので気をつけましょう。
エレベーターなどのアクセス
オフィスビルの物件に移転するときにはオフィスフロアへのアクセスの良さも確認しておきましょう。
低層階でもエレベーターによるアクセスしかできないケースもあるので注意か必要です。
階段が使えず、オフィスビルの利用者数に対してエレベーターが足りていない場合は、なかなか移動できなくて困ることもあるでしょう。
昼休みの時間や出社時間帯などにエレベーターがどのくらい混んでいるかを見ておくと快適さがわかる可能性もあります。
隣接する建物
周辺環境についても内見のときにしか確認できない部分があります。
隣接する建物についてもチェックしておきましょう。
高層ビルに囲まれていて暗い、工場が隣にあって騒音があるといったこともあり得ます。
快適なオフィス環境かどうかを周辺まで視野を広げて見ておくと安心です。
内見のチェックリストを作っておこう
オフィスの移転先の物件を決める段階になったら内見で失敗しないように細かな部分を確認するのは重要です。
見落としがないようにするためには今回挙げたような項目をチェックリストにしておきましょう。
当日はチェックリストに従って一つずつ丁寧に見ていくようにすれば取りこぼしが少なくなる可能性があります。