オフィス移転の原状回復工事でよくあるトラブルとは?
オフィス移転をする時に、借りていた場所から退所する場合、原状回復工事をして契約時の状態に戻さなければなりません。しかしオフィス移転は何年または十数年に一度しか行わないので、貸主との間でトラブルが発生する事も多いです。
では原状回復工事でよくあるトラブルとはどのようなものがあるのか詳しく見ていきましょう。
貸主が指定したリフォーム業者の見積額が高い
大阪のような大都市で働いていて、オフィス移転をする事になった時に、当然原状回復工事をする事になるのですが、貸主が指定したリフォーム業者に見積もりを出してもらった所、非常に高くて驚いてしまったというケースがあります。原状回復工事を行う場合、賃貸契約をした時の契約書に、原状回復工事はビルのオーナーや管理会社が指定した業者に依頼しなければならないと書かれている場合は、残念ですがその通りに従わないといけません。
つまりリフォーム業者を自分達で選べない可能性が高いです。それでも一応別の業者にも見積もりを出してもらった所、指定業者よりもかなり安い価格で出来るらしく、それを貸主に報告したらトラブルになってしまったという事があります。
こういう場合どうすれば良いかというと、契約書に原状回復工事をする際に指定されたリフォーム業者に依頼するという事が書かれていなければ、貸主と交渉する事は可能です。そこで上手くいけば自分達が独自に依頼した業者と契約する事が出来、かなり料金も節約する事が出来ます。
ただ契約書にしっかりと書かれていた場合は指示に従わなければなりません。それでもその指定業者と減額交渉する事も可能で、上手くいけば減額してもらう事も出来るかもしれませんが、もめる可能性もあります。そのため交渉をする場合は、専門家に相談して、見積額が適性かどうかをしっかりと調査してから交渉するようにしましょう。
工事を行う時間帯が夜!その分の費用を高く請求された
働いていた会社が事務所を移転する為に、業者に原状回復工事を依頼する事になり、出てきた見積もりを確認したところ、想定していた額よりもかなり高いため、理由を聞いてみると工事を行うのが夜になるため、その分が割高になると言われ、もめてしまったというようなトラブルもあります。
オフィスにまだ働いている人が残っていて、仕事の迷惑になるから夜に工事を行うというのであれば、まだ納得出来ますが、誰もいなくなってがらんとしたフロアなのに、何故わざわざ夜に行うのか意味が分からないと詰め寄っても、業者側は「昼間だと他の階で働いている人に迷惑がかかる」と言って折れずに困ってしまうというケースです。このように工事の時間帯でもめてしまうというのは結構良くあります。
依頼する側としては、出来るだけ値段を安く抑えたいから、当然日中の工事よりも費用が高くなる夜間工事は避けてほしいというのが本音です。それにもかかわらず業者が夜間工事を行うとなると、不当に値段を吊り上げる為に夜に工事を行うのではと不信感を持ってしまいます。
そこで業者と話し合いをして、夜間に工事を行う合理的な理由がなければ、こちらが納得するまで徹底的に交渉すれば良いのです。それでも上手くいかない場合は業者を変えるなり、他の業者にも見積もりを出してもらい、それを見せて交渉する事で相手が納得する可能性もあります。
工事を行うタイミングを間違えて慌てて工事をすることになった
大阪で働いていて会社がオフィス移転する事になり、社員一同で引越し準備をしていたら貸主からいきなり連絡があり「原状回復工事は終わりましたか?」と言われて焦ってしまったというトラブルもよくあります。
オフィスの原状回復は、荷物や人等全て撤去してから行えば良いと考えている人も少なくありません。しかし契約書には契約期間中に原状回復工事をしなければならないと書いてある事も多く、それをあとから知って慌てて工事を行うというケースも多いです。その結果即時対応をしてくれるリフォーム業者を探す羽目になり、その分値段も高くついてしまうという事もあるので注意しましょう。
たしかに住宅用の賃貸だと、退去後に原状回復工事を行うというケースが多いですが、オフィスやお店の場合は異なり、契約期間中に行うというのが一般的です。この事を知らずにオフィス移転準備を行っていると、借主と期間を巡ってもめる事になり、慌ててすぐに工事をしてくれる業者を探さなければならなくなり、費用も高くなってしまうので、とにかくオフィスの退去が決まったら、なるべく早めにリフォーム業者と工事の日取りについて打ち合わせをする必要があります。
借主と原状回復の時期に関してもめてしまうと、スムーズにオフィス移転が出来なくなってしまうので、とにかく事前に契約書をしっかりとチェックしておきましょう。
オフィス移転をする時の原状回復工事では、貸主やリフォーム業者と時期や値段を巡ってもめる事が多いので、とにかく事前に契約書や契約内容をチェックしておく事が重要です。また複数の業者に見積もりをしてもらい、原状回復工事の適正価格を大体でよいので把握しておくと、値段でもめる事も少なくなります。特に大阪のような大都市だとリフォーム業者も多いので、注意しましょう。