狭いオフィスの鬼門、書庫スペースのレイアウトはどうする?お悩み例からみる解決策
オフィスレイアウトを決める上で無視したくてもできないのが、書籍や書類の保管場所となる書庫スペースのレイアウトでしょう。
書籍や書類は増えるものです。ペーパーレス化が進み一昔前に比べて紙を使用する機会は減りつつあるものの、ゼロになったというケースは稀でしょう。
処分しようにもできず、どんどん蓄積されていく書籍や書類。気が付けばオフィスのスペースの大半を占めていたなどという話も決して笑えないものです。
オフィスレイアウトを決める上で、書庫スペースのレイアウトに頭を抱えている担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでここでは書庫スペースのレイアウトに関してのお悩み例と解決方法をご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
書庫スペースのレイアウトのお悩み例
書庫スペースのレイアウトに関するお悩みは業種やオフィスの広さなどによって様々ですが、その内容を分類するさほど種類はないと考えられます。
お悩みを解決するためには、まずその内容がどういったものなのか分類・整理することで解決への道筋が見えることもありますので、見ていきましょう。
書庫スペースの場所
書庫スペースの場所に関するお悩みです。
書庫スペースの場所がない、どこに設けるべきなのかわからない、書庫スペースとデスクが隣接する場合、間の距離はどれくらいあればいいのかわからないなどが挙げられます。
書庫スペースの見栄え
書庫スペースの見栄えに関するお悩みです。
移転後のオフィスはおしゃれにしたいが書庫スペースの見栄えが悪い、なとが挙げられます。
書庫スペースのレイアウトに関するお悩みの解決策
では具体的にどのような解決策があるのでしょう。
お悩み例で分類した「書庫スペースの場所」「書庫スペースの見栄え」に応じてご紹介していきます。
書庫スペースの場所に関する解決策
書庫スペースの場所がない
書庫スペースを確保するための場所がない、レイアウトのしようがないという場合でも解決する方法はいくつか考えられます。
まずはオフィス全体のレイアウトを再度見直してみましょう。レイアウト次第で書庫用の空間が確保できることもあります。
例えばデスクの配置を再考する方法が挙げられます。
また、書棚は間仕切り代わりにもなります。
デスクやスペースを仕切るパーテーションを設置している場合には書棚を代わりに置くことで、わざわざ書庫専用のスペースを設ける必要がなくなる場合もあるでしょう。
コストはかかりますが、オフィス用品を見直す方法もあります。
オフィスのデスクはある程度大きいほうが望ましいですが、限られたオフィス空間では不必要に大きければその分、場所をとってしまいます。
会社規模にもよりますがデスクは複数ありますので、一回り小さくするだけで、意外とスペースが確保できるものです。
書庫スペースをどこに設けるべきなのかわからない
漠然と書庫スペースのレイアウトのイメージが沸かない、どこに設けるべきかわからないときは、まず書庫スペースの役割を再度確認しましょう。
書庫スペースが主に書類の保管場所となっている場合は、書類を扱う機会が多い部署の近くに配置すると利便性が高いです。
例えば総務部や営業部が考えられます。
書籍の保管が主な用途として用いられている場合も同様です。書籍を扱う機会が多い部署の近くに配置すると仕事の効率性が上がるでしょう。
どちらかというと社内での仕事が多い部署が適しているかもしれません。企画部やデザイナーなどが挙げられます。
書庫スペースとデスク間の最適な距離がわからない
ポイントになるのはパーソナルスペースと、動線となる通路のスペースを確保することです。
デスクと書棚の距離が近く、通路が狭くなるとそれだけで窮屈に感じてしまいます。
デスクと書棚の距離を離し、広めに通路を確保するだけでも空間を広く見せることができます。
書棚に扉がある場合は、デスクとの距離を1.4mほど離せば扉の開閉が楽に行えて、大人が十分行き来できるスペースを確保できるでしょう。
また、デスクと書棚を1.8mほど離せば、全体的にゆとりができ窮屈さは感じないですし、書棚を使っている人がいても動線を塞いでしまうことがないため、作業効率もアップします。
書庫スペースの見栄えに関する解決策
書庫スペースの見栄えが悪い
移転後のオフィスはおしゃれにしたいという要望はよく出るものです。
これまでの書庫スペースの雰囲気では到底おしゃれに見えない場合の解決策もいくつか考えられます。
まずは書棚自体の見直しです。
オフィスの雰囲気に合った素材、見栄えの書棚に変えるだけでも見栄えは変化します。シンプルなデザインのものほど合わせやすいでしょう。
シンプルなデザインの一例として、壁掛け棚も挙げられます。書籍用の壁掛け棚を設置する方法です。
壁に直に設置するため省スペースにもなりますが、あまりにも書籍が多く、重い場合は注意が必要です。事前に耐荷重を調べておきましょう。
書棚を買い替える予算がない場合でも、書籍や書類の置き方を変えるだけでも見栄えは変わります。
高さに一定の法則性を設けて保管すると見栄えは格段に向上します。
やや手間はかかりますが、背表紙の色合いに法則性を設けるとおしゃれになるかもしれません。
書庫スペースのレイアウトは図書館や書店も参考に
書庫スペースのレイアウトがイメージできない場合、オフィス以外で大量の書籍、書類に囲まれて過ごした経験が少なく、最適解のイメージを想像できないことが原因となっている可能性も考えられます。
そのようなときには、大量の書籍、書類がある場所へ実際に行ってみるのも良いでしょう。
図書館や書店はうってつけの場所です。
書庫スペースをおしゃれに見せたいと考えている方は書籍の配架方法なども参考になる可能性があります。
お悩み内容に応じた解決策を講じよう
オフィスレイアウトを考えるにあたってはデスク周りから着手しがちで、後になって書庫スペースのレイアウトに頭を抱えてしまう方も多いと思います。
まずは落ち着いて、どのようなことに悩んでいるのかを再度整理することで解決策が見えてくることもあります。
せひ参考にしてみてください。